19日午前に市役所大会議室で、『議員定数見直しに関する意見交換会』が開かれ、市内9つの団体から10名にお越しいただき、議員全員と議員定数等について意見を伺いました。
深川市議会では、平成28年3月に議会改革特別委員会を設置し、市民からの信託に応える開かれた議会を目指して様々な協議を重ね、具体的な課題について市民の皆さんのご意見をお聴きし、議会運営に反映させる意見交換会の実施があり、特別委員会では、市議会議員の改選期である平成31年6月へ向けて、議員定数の見直しについて協議してきた結果、現在の定数16人から若干の削減を図る方向を確認しました。
交換会では、鶴岡委員長の司会進行で、長野議長のあいさつ、鶴岡委員長からの概要説明、続いて私から資料説明を行いました。
説明では
当議会の状況について、
人口、議員数、議会費等について、道内の人口規模2万人前後の人口類似市、10市、及び、深川市よりも人口、議員数も多いものの、常任委員会を2つとしている網走市、稚内市の2市を合わせて一覧にしたものです。
当議会では市が行う自治事務を審議、調査する時に、総務文教、経済建設、社会民生の3つの常任委員会でそれぞれ5人ずつで行っています。
現在の議員数16名よりも議員数が減った場合には、ひとつの委員会が5人未満となり委員会運営上、委員が少なくなり過ぎるため、3つの委員会の2つにするなどの対応が必要という検討状況にあるため、委員会が2つの同様の議会を参考にしているものです。
ここで⑩の議会費の覧、深川市は1億2250万2千円となっています。資料にはございませんが、これには議会事務局職員の人件費47百万円余りが入っておりませんで、その額を加えると、1億6925万円となります。
なお、表には他市の議会費につきましても事務局職員費は入っておりませんので、比較対象としては同様のものとご理解ください。
また、自治体の収入不足を保障するため地方交付税制度により毎年交付税が算定されていますが、議会費の交付税額算定上の収入額は5600万円余りとなっています。
これまでの議員定数の検討経過では、昭和38年に合併し30人の議員が第1回市議会議員選挙を行って以降、
昭和54年第5回選挙で2名減の28名とした以降、
第7回選挙で26名、
第9回で24名、
第10回で20名、
第12回で16名
と、削減してきた経緯があり、前回の第13回選挙の前の年に、3件の議員定数についての陳情書が提出されたため議会運営委員会で、陳情者をお招きし意見を伺い、採決の結果現状維持の賛成となっています。
さらに、議員報酬は平成8年までは、報酬等審議会の諮問を受けつつほぼ順調に増額されてきましたが、平成16年に1%の削減がされて以降、報酬額の本則は変わっていません。
ただし、市立病院の財政事情に鑑み、職員の平均5%給料削減の際に、議員も2.5%の報酬カットを実施し、以降、2%、1.5%カットされています。
また、近年の人口減少は著しく、前回の議員数16人に削減した平成17年度の25,838人から、29年度には21,264人と4,500人余りが減少し、状況は加速度的であると言えます。
この間、議員定数の見直し議論では、はじめの2回については市民の意見を聞く会が持たれていますが、以降には、そのような会は持たれず、近年の2回の議論で陳情審査という形で陳情者のお考えをお聞きして来ましたが、広く多くの皆さんからのご意見をうかがって来たという経過はございません。
この度は、削減の方向を特別委員会で確認した上で、各界、各層の皆さんから議員定数についてのお考えをお聞かせいただき、ご意見を大いに参考にさせていただき、最終的には議会で定数議案を議決していく事になりますので、忌憚のないご意見をよろしくお願いいたします。
などの説明をさせていただきました。
発言では、
・なんでも削減という事にはならないが、人口の減少が著しい事には配慮が必要
・資質に欠ける議員が見られる
・委員会が減ることで負担が多くなることは対応できるのか?
・議員一人ひとりは定数についてどのように考えているのか?
・議員それぞれが議会報告などきちんとやって欲しい
・2名程度の削減はやむを得ない
などの意見が出されました。
議員の資質に関しては複数の方からも指摘があり、心しなければならないと思いますが、全体としては大幅な削減を求める意見は無く、かと言って定数維持という意見も少なかったことから、今後定数削減の議論は一定の方向が示すことが出来ると思います。