29日午後、北海道自治労会館で、『自治労日高・胆振・空知自治体議員連合総会』があり、この会の会長の任務で主催させていただきました。
衆議員旧4区の日高・胆振・空知振興局内において、北海道、市町村の自治体職員出身等からなる議員が集うこの会で、毎年の総会に合せて政策研究会が行われています。
今年は、横路孝弘代議士を招いて、『日本国憲法の意義と、自民党改憲草案の問題』と称して講演をいただきました。
憲法議論では国会において右に出るものがいないと言われる横路氏からは、
・憲法とは立憲主義に基づくもので、国民が為政者に守らせるもの
・日本国憲法の下で暮らしてきた私たちが、憲法によって生活しずらいと感じたことは一度も無い
・緊急事態法を作るために憲法改正をしようとしているが、大規模災害などでも憲法の範囲内で対応できているし、いざ大災害の時にはむしろ、国に権限を集中するのではなく、知事や首長に権限を与えてほしい
・日本国憲法には国民に対する義務は3つ(納税・労働・義務教育)
・自民党草案には国民への義務が11もあり、中国や北朝鮮並みでとても民主国家のものとは言い難い
・9条2項があったため、戦後70年以上、戦争による戦死者を出していないのが日本
・これを無くせば、アメリカは必ず出役を求め、その時には断ることが出来なくなる
・自民党草案は公益及び公の秩序により個人の権利が制限される
・世界人権宣言では、家庭は、社会の自然かつ基礎的な集団単位であって、社会及び国の保護を受ける権利を有する、となっているが、自民党草案では、家族は社会の自然かつ基礎的な単位として尊重される。家族は互いに助け合わなければならない。と、真逆の扱いとなっている
などなど、問題だらけの自民党草案に対し、いかに日本国憲法が、戦後の日本に貢献してきたことをわかりやすく教授いただきました。
終了後は、全体で交流会を行い、横路氏とさらに懇親を深めさせていただきました。
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