1日午後、昨年から建設工事が行われ、春に完成し、稼働が始まっている『JAきたそらち広域小麦・大豆乾燥調製貯蔵施設』の施設見学が行われ、市議会議員全員で視察させていただきました。
JAきたそらちは深川市・幌加内町・北竜町・雨竜町の1市3町をエリアとしており、米の施設はこれまでもそれぞれの自治体エリアごとで確保されています。
一方、転作の代表的な作物の、そばは幌加内に大きな調整貯蔵施設があるものの、小麦・大豆については農家個人、営農集団個々の乾燥調製となっていたことから、品質向上やコスト削減に限界が生じており、施設整備が待望されていました。
今回の施設完成により、
小麦では~
・荷受け能力の向上による効率的な受け入れと適期刈り取りの推進
・選別能力向上により1等麦比率を向上
・選別機導入による品質向上とそば混入対策の実施
大豆では~
・乾燥・調整機器充実・汚粒処理・遺物除去対策による品質向上
・出荷設備の増強による需要者ニーズの出荷が可能に
などの効果のほか、何よりも個々の農家で乾燥機購入などの新たな設備投資が必要無くなるなどの経費負担削減が進められています。
全体事業費は22億8千8百万円で、国の補助金などを引いた深川市の支出額は6億2千万円ほどで、全額過疎債が対象になっているため、市の実質負担額は1億8千6百万円程となっています。
施設内は、荷受けから、計量、貯留、乾燥、選別(粒の大きさ・比重・石等の除去・砕けた麦やそば除去)、貯蔵、出荷が全自動で行われており、ほとんど工場のようです。
計画処理量は、小麦で6,096ton、大豆で1,269tonと、聞いただけでは予想のつかない量ですが、今後、省労力で高品質の作物作りに貢献してくれるものと思います。
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