10日に投開票が行われた参議院選挙は、与野党で過半数、改憲勢力を合わせて3分の2の議席を獲得し、与党、安倍政権の勝利となりました。
一方、野党は民進党が前回選挙からは議席を伸ばしたものの、6年前の改選議席を大きく下回る結果となり、民主党から民進党への新党効果はあまり出なかったものと思われます。
しかし、野党統一候補で戦った東北6県では5県で統一候補が制したほか、北海道選挙区では3議席の内、2議席を徳永エリ氏と鉢呂吉雄氏が獲得したことは、食料基地である北海道・東北で、自民党のTPP大筋合意と、国会での批准について大きな不信感と抵抗があることを示していると思います。
日本の食糧基地北海道で、3分の2の議席を獲得し、今後予想されるTPP批准、憲法改正、格差の拡大や地方の疲弊を国政の場で安倍政権に対してしっかりと論戦を張ってくれるものと期待します。
今選挙から、18歳以上に選挙権が付与されましたが、高校内での選挙運動や教師に対する締め付けなど、与党の発言や行動に疑義が生じています。
それでなくても、学校教育への監視・締付けが強まっている現政権下で、選挙権を理由にした介入が広がることは、厳に慎むべきと考えますが、今後どのような展開になるのか非常に心配です。
今日の会見で安倍総理は、アベノミクスの前進に賛同を得たことから、経済対策を充実していくと発言していますが、
これまでのアベノミクスの経済対策は何が足りなかったという説明は何も無く、唯々、まだ道半ば・・・と説明するだけです。
いずれにしても、疲弊した地方の経済もしっかりと立て直していただけるものと期待し、今後の政権運営を検証して行きたいと思います。
コメントをお書きください