深川市過疎地域自立促進市町村計画(案)の意見募集

 深川市のHPに掲載されていますが、現在、『深川市過疎地域自立促進市町村計画』を策定する上で市では、パブリックコメント(意見公募)を実施しています。

 期限は今月一杯となっていますので、是非皆さんも興味を持ってご覧いただければと思います。

 

 いわゆる『過疎計画』は、過疎地域自立促進特別措置法(平成12年度~32年度)に基く計画策定ですが、深川市では平成4年4月1日に過疎地域市町村の公示を受け、市総合計画を踏まえた過疎地域活性化計画を策定し過疎対策を進めてきましたが、人口は減少し続けていることは皆さんもご承知の通りです。

 その資料の中で、産業別就業人口構成比の記載がありましたので、少し表を作り変えて見やすくしてみました。

西暦 総数 一次産業 二次産業 三次産業
人数 構成比 人数 構成比 人数 構成比
昭和35年 1960年 20,893 12,557 60.1 2,006 9.6 6,331 30.3
昭和40年 1965年 19,446 9,198 47.3 2,586 13.3 7,662 39.4
昭和45年 1970年 19,478 7,441 38.2 3,214 16.5 8,824 45.3
昭和50年 1975年 17,451 5,881 33.7 2,827 16.2 8,743 50.1
昭和55年 1980年 17,336 4,993 28.8 3,138 18.1 9,205 53.1
昭和60年 1985年 16,391 4,721 28.8 2,639 16.1 9,031 55.1
平成2年 1990年 15,371 3,889 25.3 3,013 19.6 8,469 55.1
平成7年 1995年 14,538 3,344 23 2,806 19.3 8,388 57.7
平成12年 2000年 13,657 2,824 20.7 2,606 19.1 8,218 60.2
平成17年 2005年 12,255 2,488 20.3 1,940 15.9 7,815 63.8
平成22年 2010年 10,785 2,066 19.3 1,376 12.8 7,278 67.9
平成27年 2015年              

 

 数字の内、2010年と05年は実数ですが、2000年以前は構成比から割り出しているため、人数が実際とは違いますので、概数としてご理解ください。

 また、国勢調査では1~3次産業のいずれにも分類できない方がいるため総数と各産業合計が合いません。

 この数字を見ていると、一次産業の減少がそのまま深川市の就業人口の減少、ひいては人口減少そのものと言えると思います。

 

 農業の近代化、機械化により農作業から人手を省力化した結果、特に稲作、麦、豆類、蕎麦では、人が必要なくなり、一戸当たり農地面積の拡大がさらに拍車をかけて来ました。

 後継者不足が叫ばれていますが、これまではむしろ農地規模拡大のため小規模農家を結果的に離農させてきたことは事実ですし、このことが人口減少に拍車をかけているのではないでしょうか?

 

 人口減少を食い止めるために、他から産業を持ってきて働く場を創る・・・このことも大切なことですが、この経過を見ればもっと農業に着目し、ハウス栽培や花卉など需要がまだまだ見込まれる小面積高収益型の就農を推進するなど、やれることは沢山あるのではないかと考えます。