17日、山口県周南市の道の駅『ソレーネ周南』を行政視察させていただきました。
山口県の東南部に位置し、北に中国山地を背に南に瀬戸内海を望み、その海岸線に石油コンビナートが林立する、656㎢、人口148千人のまちで、山口県全体の製造品出荷額の4分の1を占める工業のまちとして栄えている。
平成15年に2市2町で合併し現、周南市になっており、中山間地の農業、瀬戸内の漁業など、地元で採れた食材の地産地消を強力に進めるため、国土交通省と周南市が一体となって道の駅を整備。
12,900㎡に敷地に国が駐車場(大型車42台、小型車125台、身障者用3台)と、便器数33器の24時間トイレを6億円で整備。
10,000㎡の敷地に市が、2,246㎡の大きな三角形屋根に覆われた物品販売施設と研修施設計1,124㎡の施設を合併特例債を財源に13億円で整備。
駐車場、トイレの管理については地元の方たちに1千万円程で委託し、道の駅の収益部分の指定管理者に対しては市は1円も払っていない。
指定管理者は、一般社団法人 周南ツーリズム協議会で、農協・ぶどう生産組合・花卉清算組合・商工会議所・商工会・地域・観光コンベンション協会など、11団体が10万円ずつ出資して法人をつくっている。
道の駅にを活用し、高齢化地域支援と雇用の創出を進め、ヤマト宅急便と連携し、中山間地の高齢農家や買い物弱者に対して、集荷と移動販売を効率的に行っており、このシステムが2015年グッドデザイン金賞を受賞している。
ソレーネ周南の売上は、オープン後10カ月半で、6億円、一日買い物客2600人という数字を出しており、この数字は更に伸びている。
国道2号線沿いの一日6万台が行き来する一角だが、それまでは、ドライブイン、パチンコ店(いずれも倒産・撤退)が、上手く行かない場所とされていた。
通過交通の方も多く来るが、地元の方の利用も多く、24時間運営することで、集荷もいつでも出来、買い物客も仕事帰りや、早朝にしか来れない人にも好評。
など、聞かせていただきました。
道の駅と言えばつい、市外からの流入と外貨収入に意識が行きそうですが、ソレーネでは地元の食材を広く集め、地元の方に消費してもらうことがコンセプトになっており、そのことが有効に機能していることは、深川市にとっても非常に重要なことだと考えます。
あいにくの強い雨の中でしたが、大屋根に囲まれた空間では雨とは無縁の販売が行われており、これもまたうらやましい施設展開で、ライスランドふかがわも今一度より良いものへの見直しが必要と考えます。
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