8日、栗山町で『平成27年度北海道高等学校PTA連合会空知支部秋季研修会』が開かれ、京都外国語大学教授(2008年から)のジェフ・バークランド氏から、『心で感じ心でつながる教育力~”異”文化コミュニケーションのすすめ~』の講演をお聴きしました。
1949年アメリカ、サウスダコタ州出身のジェフ氏は、20歳で初めて東京に来て、1970年9月から同志社高校に就職され、以降45年にわたる日本での生活を踏まえ、”異”文化コミュニケーションを切り口に「教育」を語り続けています。
ジェフ氏は
・Norms(常識)とは、その集団の中で70%以上の人がそう思っていることで、国、地方、世代、人種、それぞれで違う
・教育とは、自分に無いもの、新しい常識、価値観を吸収すること
・観察し五感を通して情報を処理し、知識を借りる
・アメリカ人は発信者責任型言語~主語と目的語が必ず入る
・日本人は受信者責任型言語~動詞だけで通じる
・日本のテストには、必ず答えがあり正解がある
・アメリカのテストには、複数解や答えが無い答えがある
・他人から学んでいく、自分が学び合える出会いが大切
・人生~つながり~感動、が大事だが、いつの間にか肩書・役割で与える方だけになっていく
・新しい事を学んでいくことが教育、違和感が教育の原点
・スポーツ・芸術は教育の一番大事な所
など、示唆に富む内容を流暢な京都弁で話され、90分があっという間の講演でした。
特に、日本の教育に答えが必ずあるという点はもっともで、そのことが考える力を削ぎ、答えを出すテクニックばかりを教えることになっているように思います。
コメントをお書きください