室内楽の夕べ

 14日、深川市文化交流ホール「み・らい」で『第23回室内楽の夕べ』~真保響と札幌交響楽団メンバーによるコンサート~が開演され、市民はじめ多くのファンの皆さんおよそ400名が、ピアノと金管楽器のアンサンブルを楽しみました。


 一つのコンサートが毎年行われ23年も続いているというのは、全道的にも珍しいとの言葉は札響メンバーのお話しですが、当初は生きがい文化センターが出来て、350人というパトリアホールの小ホールならではの事業として始まった各種取り組みの中で、パトリアホールが閉鎖になって以降も場所を変え継続されている、深川市で唯一の事業かも知れません。


 自治体財政力の低下~財政難~独自事業の縮小・廃止~優れた事業・特色ある事業が自治体から消えていく・・・

 このような事態を起こしておいて、今度は地方創生で、特色ある政策を自治体間で競い合え!・・・

 やはり、国のやることのちぐはぐさを感じざるを得ません。


 とは言いつつ、この事業だけは唯一生き残っているのですが、やはり継続されるだけのファンの多さは来客数にも表れていますし、観覧マナーも素晴らしいものです。


 深川市在住のピアニスト、真保響(しんぽひびき)さんの奏でるピアノと5名の札響メンバーの演奏は、『動物の謝肉祭』サン・サーンス、ジャズナンバーの『ピンクパンサー』、『サテンドール』、『A列車で行こう』、『ラプソディーインブルー』などなど、まさに秀逸そのもので、2時間半があっという間に過ぎていました。


 芸術の秋本番ですが、世知辛い世相だからこそ、芸術・文化・スポーツで心も身体も豊かにしたいものです。