地方創生?

 安倍政権が打ち出した『地方創生』について、逢坂誠二氏の22日徒然日記の記述があります。

 

以下引用・・・

 

地方創生
 昨日、官邸で「国と地方の協議の場」が開催された。
 総理は、「地方創生は内閣の最重要課題だ。これまでとは異次元の施策に取り組んでいく」 と発言したようだ。
 総理は「異次元」という言葉がお好きなようだが、何が異次元なのか、その具体性はない。
   地方6団体からは、人口減対策や地域活性化に自治体が柔軟に使える交付金の創設などをあらためて要望したと報じられているが、使い勝手の良い一括交付金を望んでいる。

 異次元の対応は、一括交付金を超えるものになるのだろうか。

 一方、経済産業省が、名所や特産品といった観光資源と歴史や自然などを絡めた「物語」を仕立てて一体的に売り込む地域の取り組みを支援することが21日分かったと報じられている。

 地域づくりに物語、脚本が必要だというのは、従前からの私の主張だ。
 経産省では、20~30程度の地域を選び、2015年度予算で補助金を出す方針だという。

 物語作りは悪くないが、こんな形で補助金を出すのは、異次元でも何でもない。
 従来型のやり口で、これまでと何も変わらない。
 内閣をあげて地域創生と言っているのに、各省バラバラに施策を実施するならその効果は限定的だ。
 物語を作るのは良いが、その先に補助金ではダメだ。
 物語を作る作業に力点を置くべきであり、最初から物語具現化への補助をチラつかせるのは、物語を歪めてしまう。
 従来の地域振興策の問題は、ここにあるのだが、やっぱり安倍さんは、この点を理解していないようだ。


引用終り・・・

 

 民主党政権時代に逢坂氏が中心となって作り上げた『一括交付金』制度は、安倍政権により廃止されたものですが、今回の地方創生による予算は相変わらずの補助金の域を出ない、地方にとって使い勝手の良くないもので、しかも、一部の自治体にしか適用されないものです。

 こんなものが、地方交付税減額の引き換えにされたのでは、結局のところ多くの疲弊した自治体にとっては何のメリットもなくなってしまいます。


 自治体にとって何が必要か?は、自治体自身の判断で住民と共に決定していくことが今こそ求められています。