3日、深川市議会森林・林業活性化推進議員連盟(林活議連)の研修視察で、芦別市の『林業行政と地場産木材を活用した公営住宅』について視察させていただきました。
芦別市は、市域が865㎢と、深川市の1.6倍の面積があるうち、森林が757㎢と、極めて森林面積の多いまちです。
その森林面積の内、国有林が91%、689㎢と深川市の面積をはるかに凌ぐ面積がある反面、一般民有林が43㎢、市有林は6.4㎢と極端に少なく、深川市の一般民有林167㎢、市有林28㎢と比べても非常に少ない状況です。
さらに芦別市の民有林、市有林の樹種はカラマツ、トドマツで8割以上を占め、その内8齢樹以上が7割ほどになっています。
芦別市では平成20年に『地材地消』モデル地区に設定され、その実践として『市営住宅への地域材の利用促進』で、カラマツ材100%の市営住宅さつき団地6棟63戸を平成21~26年度で建設してきました。
カラマツ材は芦別市森林組合から伐り出し、芦別林産協同組合で製材し、新住宅システム開発協同組合で乾燥させ、市内の日新建設㈱が施工する、地場での産業として定着し、若者や子育て世代が入居するなど効果も上がっているということです。
住宅は、平屋で北側に雁木を設け、通路を確保しており、冬季の雪への対応も十分な造りとなっています。
工事中でヘルメットの用意が出来なかったため、建物内には入れませんでしたが、外観的にもカラマツ独特の節目が自然で落ち着いた雰囲気を出しています。
コメントをお書きください