深川市介護者と共に歩む会創立20周年

　２６日深川市経済センターで『深川市介護者と共に歩む会』創立２０周年の式典が行われ、記念講演会が開かれましたので参加させていただきました。

 

　講演会は、特定非営利活動法人総合福祉センター理事長　五十嵐教行氏から、『年寄で何が悪い！どっこいわしらは生きている』をテーマに講演され、

 

・これだけ急速に高齢化が進んでいるのは世界中で日本だけ

・海外の研究者はよく見ており、日本で起きていることが近い将来自国にも起きると考えている

・世界で一番先に道を切り開いており、私たちの先に道はない

・高齢者、高齢化は悪者にされているが、我々は生きているんだ！何が悪い！声をあげるべき

・高齢化の状況～

高齢化社会～１９７０年－７％、

高齢社会　～１９９５年－１４％、

超高齢社会～２００７年－２１％

２０１３年８月１日　－２４．９％

・限界集落～高齢者が５０％を超えて、家を継ぐ若者が流出して、冠婚葬祭や農作業における互助など社会的な共同作業が困難になった共同体

・今、限界団地と呼ばれる状況～団地一つが同じような年齢層で、かつては子どもがどこにもいた団地が一気に高齢化が進んでいる

・行政も体力を無くし頼ることはできない

・高齢者を、何もできない人と決めつける！が、出来ることもある、出来ないこともある

・生き方や過ごし方までも変える必要はない

・今こそ、若い人たちに楽しい話をしてあげてほしい

・今、一番理想は黒柳徹子さん、エネルギッシュで活動的

・皆さんも元気を出して声を出していきましょう！

 

など、話題を明るく楽しく話されました。

 

　長寿は人としての願望で、高齢化は皆が求めることだったはずです。

　日本が直面する大きな問題は、高齢化よりも少子化なのですが、現在の高齢者の世代と同じ数の子どもが毎年生まれていれば、少なくとも今のような急速な高齢化は進んでいませんから、少子化対策はもっと遅れていると言わざるを得ません。

 

　人口減少社会では確実にGDPも減少するのですが、そのことを素通りして目先の利益追求が優先されていては、将来の展望は全く開かれません。

 

　高齢者の皆さんには、安心して生活でき、子育てが出来る社会のため是非声をあげていただきたいと考えます。