21日札幌市かでる2.7で、『逢坂誠二の話を聴く会~ドイツ視察から将来を展望する』札幌講演会が開かれましたので拝聴させていただきました。
昨年、2度のドイツ訪問をされ、特に2度目はドイツ連邦政府と連邦議会からの招待を受けて、ドイツの原子力ゼロシフトや再生可能エネルギー転換への取り組みを調査された前衆議院議員の逢坂誠二氏は、いつもながらの鋭い舌鋒で講演され、2時間という時間があっという間でした。
講演の主な内容は・・・
・ドイツの原発は17基、日本は54基
・2022年までに17基全ての原発停止を2000年に決定
・2010年にメルケル政権で原発利用期間を延長
・2011年東日本大震災でメルケル政権が改めて2022年までに17基全ての原発停止を決定
・原発ゼロ決定の引き金はフクシマと『強い民意』
・技術・倫理委員会いずれもが原子力ゼロは可能との結論
・連邦政府の決定に従って州ごとに独自計画を立ててエネルギーシフトに取り組んでいる
・バーデン・ヴユルテンベルク州の原子力依存度は50%程度~2050年に『50 80 90』目標
・エネルギー使用を50%に削減、再生エネルギー比率を80%に、排出ガスを90%削減
・エネルギー・水道事業連合会(日本の電事連的存在)が、フクシマ後政府に原発ゼロを提言
・脱原発社会への移行は『楽しく、経済的にも財政的にもプラスになる』、その感覚を共有する事が大事(脱原子力社会の実現に向け、あらゆる政策資源を投入すること)
・ドイツはフランスなどから電気を輸入している、などの話があるが、ドイツは電力輸出国である。
など、示唆に富む講演でした。
折しも、東京都知事選挙が告示されますが、脱原発を2極対立論で語ることは避けるべきではないか?とも話され、原発依存が維持されることはあり得ない立場ではありますが、賛成×反対、という構図に括られてしまうことを懸念していました。
終了後は懇談会が行われ、飛び入りではありましたが私も出席させていただき、さらに議論を交わすことが出来ました。
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